論理性が崩れた日本文を簡単に見つける方法

 InDesign/FrameMakerからAI翻訳に接続して、リバース翻訳して見つけます。 

執筆作業中に陥りやすいことと、AI翻訳ツール活用で実現したいこと

 執筆作業中に陥りやすいこととして、執筆者は記述するための前提知識や背景を熟知していると共に、記述すべき内容が多岐に渡り、思考しながら記述することで、論理性が崩れた日本文をうっかり執筆してしまうことがあります。人の翻訳者であれば、執筆者に確認してその意を理解して翻訳することができても、AI翻訳ツールにとっては、入力された情報だけに基づいて翻訳するので、論理性が崩れた日本文のAI日英翻訳は、誤訳の原因になりかねません。
 日本文執筆作業に、AI翻訳を活用して、執筆した日本文に論理性の崩れがないか、意図が正しく伝わる日本文であるかを簡単にチェックする方法を検討します。AI翻訳ツールは、他の作業者を介在させることなくチェック作業に利用でき、執筆者の作業時間に合わせて、必要な時に何度チェックしても、すぐに結果を返してくれるので、効率的に執筆作業を進められることが期待できます。

AI翻訳ツールで言語変換して、日本文をチェック

 AI翻訳ツールの挙動として、日本語原文が、曖昧であったり、目的語がなかったり、1文が長かったりすると誤訳しやすくなります。そして、誤訳された英文をさらに英日のリバース翻訳をかけた日本文は、理解困難な日本文となります。AI翻訳ツールで生成された日本文でチェックするので、日本語原文のどこに問題があったのか、どのように修正すればよいのか、日本語原文の修正作業もスムーズに進められます。修正した日本文は改めてリバース翻訳で確認できますので、セルフチェックで日本文執筆作業が進められます。
 執筆作業にAI翻訳を活用することで、論理性のある日本文になっているか確認済みであるため、翻訳工程でAI翻訳ツールの翻訳結果を人の作業で確認する時にも、英文チェックよりも、記述対象の製品情報が正しく記述されているのかの作業に集中できます。
 執筆のトレーニング等は、有効な手段の一つと言えますが、1回受けたからと言って全てをすぐに実践することは大変で、経験の積み重ねも必要です。AI翻訳ツールを活用して判別できる範囲においては、日々の業務の中で、必要な時にチェックできることで、トレーニングだけに頼らず、論理的な文章作成が定着できるようになります。

執筆中にAI翻訳を活用しやすくするためのツール

 InDesignやFrameMakerから直接AI翻訳ツールに接続し、チェック対象の日本文の日英翻訳と英日のリバース翻訳をスムーズに行えるようにし、日本文執筆中の翻訳を繰り返す作業負荷を軽減します。操作の流れは以下の通りです。

(画像クリックで拡大表示)

①段落テキストを取得
InDesignやFrameMaker上で、選択した段落テキストを取得する。
(画面はFrameMakerの例)

(画像クリックで拡大表示)

②「検証」をクリック
AI翻訳に接続し、日英翻訳の結果を取得し、取得した英文を元にさらに英日のリバース翻訳する。
 これら一連の流れを⾃動実行する。

③AI翻訳結果を確認

(画像クリックで拡大表示)

④リバース翻訳の結果を目視で確認
原文に「修正の余地あり」と判断した場合、原文修正を行う。

(画像クリックで拡大表示)

⑤ 日本語を手直し

⑥「検証」をクリック

(画像クリックで拡大表示)

⑦目視で内容確認

・OKの場合
⑧「取り込み」をクリック
修正後の原文を、FrameMaker上の指定した段落に取り込み(テキストを上書き)

・さらに修正が必要な場合
日本語修正するため、⑤へ

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