A. 以下の2点で、代名詞の扱いが大きく異なります。
- 日本語は代名詞を省略する
- 英語は代名詞を必ず使う
実際に例題で見ていきます。
例題:次回エラーを見つけた時に探します。
この例文では、下記の【】内の代名詞が省略されています。
【誰が】次回【誰の・何の】エラーを見つけた時に【誰が】【誰を・何を】探します。
日本語は代名詞を省略する言語なので、【】が誰か、何かの情報は無く、前後の文脈に寄ります。しかし、英語は必ず代名詞を明示する言語なので、【】に対応する代名詞を入れなければなりません。なので、下記のような訳文も正しいかもしれません。
【I】 will find 【him】 when 【we】 encounter 【his】 error next time.
しかし、マニュアルを読んでいて上記のような英語に出くわすことはなく、読者に語り掛けるような、2人称を中心とした下記のような訳文が適切でしょう。
【You】 will find 【it】 when 【you】 encounter 【the】 error next time.
このように、翻訳する文書タイプ、スタイル、ドメインに応じて、代名詞の訳を制限することで、より自然な翻訳が可能になります。
SYSTRANでは、正規化辞書を使用することで、代名詞の訳を制限できます。
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