必要な時に、必要な情報を提供する4つのRight
必要な時に、必要な情報を提供する4つのRight
遠距離・非対面・異文化間の課題は「4つのRight」で解決できる
【Web Designing 2022年8⽉号 連動企画】⼆⼈の対談の続編をご案内します。
*対談記事の本編は、こちらから参照できます。(Web Designingオンラインサイトに掲載)
後藤 章暢
公益財団法⼈ 神⼾国際医療交流財団
(略称:KIMA)
代表理事
黒田 聡
(株)情報システムエンジニアリング
代表取締役社長
黒田 聡(以下、黒田):海外の患者さんを受け入れる上での大事な点は何ですか?
後藤 章暢(以下、後藤):海外の患者さんには、日本に対する国としての安心感と共に、日本で受けられる高度医療に期待があります。そんな患者さんを最適な医療機関に円滑に繋げられることが重要です。そのためには患者さんの状況や治療歴などを、医学的視点から把握し、適した医療施設を見極め、受け入れ医療機関が必要とする情報をスムーズに正確に伝える必要があります。
黒田:実際の治療は医療機関に行かなければ受けられませんが、その前段階のコミュニケーションを、遠距離、非対面で行うことで必要な情報を入手できれば、スムーズな医療交流を促進できますね。
後藤:受け入れる医療機関が必要とする情報を入手するために、医療機関自身が活動することはなかなか難しいのが現状です。KIMAが海外の医療機関や患者さんの主治医とのコミュニケーションを進めることで、日本の医療機関には、医療に集中してもらえるようにします。
黒田:海外の患者さんはどんな国から来られるんですか?
後藤:韓国やベトナム、ラオスなど、アジア圏を中心に多岐に渡ります。患者さんの国籍が異なると、国ごとに制度が異なり、使用する用語も国ごとに異なります。患者さんとのコミュニケーションで確認できた情報を、受け入れ医療機関に伝える際には、日本の医療制度に沿った情報にする必要があります。つまり、単なる言語的な翻訳だけでは不十分で、必要となる情報を漏れなく確認した上で、日本の医療制度に適合する情報に変換して、医療機関に伝える必要があります。確認項目も多岐に渡り、窓口の担当者には大きな負担となり、相応の経験も必要です。育成するにしても時間が必要ですが、多忙な業務の中では、それも難しいのが現状です。
黒田:ご担当される方の負担を軽減するために、窓口業務を支援するしくみが必要ですね。ナッジ情報(図を参照)でご担当の⽅が認識していない未確認事項に気づければ、確認漏れを防げますので、患者さんとご担当の方で事前のやり取りの質と効率が上がり、コミュニケーションを円滑に進められますね。
各国の法令情報や健康に関する情報と共に専門家の知見を知識化・構造化した教師データを創作し、教師データを学習したAIが患者さんと受け入れ側のやりとり状況から想定リスクをリコメンドします。国ごとに異なる専門用語の違いも、AI翻訳の辞書機能や学習機能により、日本の医療制度に沿った翻訳が得られるようにします。人力では限界がある記憶や記録をAIによるサポートで解決します。
後藤:この2年間、ごく限られた患者さんへの対応でしたが、これから多くの患者さんに日本の高度医療を提供できれば、多くの方を助けることができると考えております。ツール活用による効率化は重要な位置付けと捉え、期待しています。
4つのRight
情報システムエンジニアリング(ISE)は、KIMAおよび神戸市立地企業等と共に「成長産業育成のための研究開発支援事業(兵庫県)」としてこのプロジェクトに参画しています。ISEの独自技術であるworktransform®️を中心に、医療交流現場での遠距離・非対面・異文化間の課題に対して、4つのRightの実装を進めております。
適切な情報:The Right Information
適切なタイミング:The Right Timing
適切な量:The Right Amount
適切な言語:The Right Language
運用イメージ
ISEは、国際患者対応窓口業務の効率化のため、worktransform®技術を提供しています。
【PR】遠隔業務、非接触業務の実現を支援するworktransform®
さまざまな現場の技術継承や業務効率の向上実現のためにマニュアル類を作り直す必要はありません。
ISE独自のworktransform®により、組織内に大量に蓄積された既存の情報資産から必要な情報だけを切り取って作業者に提供し、作業がうまくいくように働きかけます。AIが状況を判別して、動画と文字情報を区別することなく情報資産から妥当な情報を抽出して、多彩なデバイスに提供します。[続きはこちらへ]
ISEのRight4ソリューション
Right4ソリューションは、4つのRightを提供することをコンセプトとしてISEが開発した情報提供システムです。
– 介護現場に Right4Care™(ライトフォーケア)
– 健康管理や見守りの現場に Right4Health™(ライトフォーヘルス)
関連情報
兵庫県 産学官連携ページ
情報過多時代の企業におけるコミュニケーションの理想と現実(Web Designing掲載記事)
- 遠距離・非対面・異文化間の課題は、「4つのRight」で解決できる(2022年8月号)
- 企業内コミュニケーションのキーワードは「情報資産」と「メタデータ」(2022年6月号)
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