Q. 文を短くすれば、翻訳しやすくなりますか?

A. 短い文が翻訳しやすいとは限りません。
たとえば、以下の5語で書かれた英文を日本語に翻訳し、翻訳しやすいのか具体的に見ていきます。

[原文] Time flies like an arrow.

[翻訳例]

  1. 時間は矢のような速さで過ぎていきます。
    ことわざの「光陰矢の如し」です。
    この翻訳は、Timeを名詞、fliesを動詞、likeを前置詞として解釈した場合のことです。

たった5語で書かれた文ですが、以下のように少なくとも4つの異なる意味にも翻訳できます。

  1. 「時蠅」は矢印を好みます。
    これは、Timeを名詞(形容詞的用法)、fliesを名詞、likeを動詞として解釈した場合。
  2. 矢に似た蠅の速さを測ってください。
    これは、Timeを動詞、fliesを名詞、likeを前置詞として解釈した場合。
  3. 矢の速さを測るように蠅の速さを測ってください。
  4. 矢が蠅の速さを測るように蠅の速さを測ってください。
    上記の2つはTimeを動詞、fliesを名詞、likeを接続詞と解釈した場合。

短い文でも、さまざまな解釈が成り立ちます。英単語はそれぞれ異なる意味を持つ同義語が存在するというだけでなく、1つの単語が異なる品詞に使われたりします。一義的な解釈を確実に成立させるためには、 1つの単語を1つの意味だけに限定するだけではなく、品詞も1つに限定する必要があります。Time flies like an arrow. の例で見てみると、Timeを名詞に、fliesを動詞に限定すれば、1つの意味(1の例)に解釈できます。

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