かつては、大手企業が標準言語として英語だけを定め、それ以外の言語対応はしないといったこともありましたが、ネットワークが相互に接続されるようになるにつれ、海外市場での展開を図りたいのであれば、もはやこれでは通用しなくなりました。SaaS企業での翻訳は必須事項です。
今回は、SaaS 企業が、翻訳プラットフォームを利用する3つの利点をご紹介します。
1. 母国語を通じて人々とつながる
英語は国際ビジネスに必須の言語と言われることもありますが、英語を話すことを好む人ばかりではありません。多くの人々は、母国語で話すことをより快適に感じ、自分の考えを適切に表現しやすくなります。ビジネスシーンにおいて、英語で取引の交渉をしたり、製品の技術的な側面について話したりといった、業務に関わる内容であれば、流暢に話すことができても、自分の好きな音楽や趣味についての世間話では口が閉まってしまうかもしれません。
このような理由で、語学学習者が新しい言語を話すときにフラストレーションを感じることは珍しくありません。自分としは、周りで何が起こっているかを理解し、共有したいアイデアやコメントを持っていても、それを言うための適切な言葉を持っていません。そのために、誤解が生じたり、あるいは、誤解が生じるよりは沈黙の方が良いと考えて、まったく話さないという選択をしたりする可能性もあります。
コミュニケーションが改善されれば、ビジネス関係も良好になり、従業員にも顧客にもストレスが無くなります。お互いに母国語を使用して、やりとりができるのならば言語の障壁が無くなります。伝えたい内容を、母国語以外での説明をどのようにしたらよいのか解らないといった、言語的な制限がなくなります。誰もが自分のニーズや気持ち、アイデアを正確に表現できるようになります。それは、精神的な苦痛から開放され、快適な服を着てソファでリラックスできるようになったかのように感じるのかもしれません。
2. 翻訳は海外市場展開を促進する
ビジネスでは、英語が重要な役割を果たしているのかもしれませんが、エンドユーザーにとっては翻訳はオプションではなく、必須です。翻訳を活用することで、国際市場への扉を開き、製品が世界中で使用できるようになります。
もし、国際市場展開を狙うソフトウェアを英語対応のみで提供することにこだわるならば、世界人口のおおよそ20%程度と言われる英語を母国語にする人々がその対象としかなり得ません。しかし、そのソフトウェアをわずか12の言語に翻訳すれば、そのソフトウェアを使いそれを理解できるネイティブスピーカーの潜在市場は、世界の人口の3分の2程度にまで拡大できると推定できます。
3. 顧客体験価値の向上に
効果的で有意義なコミュニケーションは、理解されるという一つのことが中心になります。日常生活において、最高の会話は、自分のことを理解してもらえるときです。会話で最もイライラするのは、一方の側が自分のアイデアや考えが聞いてもらえず、評価してもらえないと感じたときです。
SaaS業界では、顧客体験価値を向上させるためにも翻訳が不可欠です。これは企業間、クライアント間、顧客間を問わず、あらゆるコミュニケーションが正確かつ包括的であることを担保するために重要です。
必要なときに、必要な分だけ、安心して翻訳できるプラットフォームを
自社専有のネットワーク空間で安全な翻訳環境をSYSTRANで構築できます。翻訳した量に依存しない課金方式のSYSTRANであれば、必要なときに必要な分だけ、何度翻訳しても使用量コストが増加することはありません。パートナー企業と共にお客様固有のご要望に合わせたカスタム・ソリューションの構築を提供できます。SaaS企業における翻訳ニーズに対応する翻訳プラットフォームをどのように提供できるか、お気軽に、こちらまでお問い合せください。
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