前回の記事で、クラウド翻訳に潜む情報漏洩のリスクについて詳細に解説しました。クラウド翻訳サービスが便利である一方で、セキュリティ面での懸念も無視できません。ただし、オンプレミスAI翻訳を選べばリスク回避策として万全であるわけではなく、無謀な導入は別のリスクを生じさせる可能性があります。そのため、適切なセキュリティ対策を確認することが不可欠です
では、どのセキュリティ基準を選べば良いのでしょうか?日本では、国際標準化機構(ISO)が定めた情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)、特にISO27001が主流となっています。一方、世界的に見ると、米国国立標準技術研究所(NIST)が策定したサイバーセキュリティ基準であるNIST SP800シリーズが広く採用されています。2019年には、日本の防衛装備庁がNISTのセキュリティ基準の試行導入を開始しました。この動きは、国内のセキュリティ業界で大きな注目を集めることとなりました。
日本政府がNISTの基準を採用したことは、現在のセキュリティ基準が日々進化するサイバー攻撃に対して十分な対応ができていない可能性を示しています。ISO27001とNIST SP800シリーズの大きな違いは、「セキュリティ対策のスコープ」にあります。ISO27001は主にサイバー攻撃に関する「特定・防御」の内容に重点を置いています。一方、NIST SP800シリーズは「特定・防御・検知・対応・復旧」の全段階をカバーしており、多様化するサイバー攻撃に対してより包括的なアプローチを提供しています。
来月、京都で開催されるTCシンポジウム2024では、グローバルな視点からクラウド翻訳のリスクを深掘りし、最高水準の品質とセキュリティで米国政府に評価されたシストランのAI翻訳ソリューションをご紹介します。せひご参加ください。セッションの詳細は、こちらをご覧ください。
SYSTRAN(シストラン社)について
シストラン社は、1968年に世界初の自動翻訳開発企業として米国カリフォルニア州サンディエゴ市で創業されました。1986年に、本社をフランス・パリ市に移転し、2019年には、国内のお客様をサポートするため、日本支社を設立しました。これまでのイノベーションとして、世界初の「オンライン翻訳ポータル」や、ハーバード大学と共同で世界初の「ニューラル翻訳システム」を開発しました。シストランが提供するAI翻訳ソリューションは、米国政府をはじめとする各国政府や国際機関、また、フォード社、アドビシステムズ社、ファイザー社といった世界をリードする大手グローバル企業でも多数採用されています。
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シストランで多言語での情報提供基盤の構築を
シストラン は、1968 年設立の機械翻訳(MT)エンジンを提供するグローバルベンダーで、設立以来、常にMT をリードしてきたテクノロジーカンパニーです。政府系や防衛系など機密性の高い領域において多くの実績があるほか、多くのサービス提供の言語基盤として利用いただいております。日本国内においても多数の導入実績があります。ぜひこちらよりお問い合わせください。
オンプレミスAI翻訳環境の構築
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企画運営:株式会社 情報システムエンジニアリング 協力: シストランジャパン 合同会社