今回は、AI翻訳しやすい日本文を簡単につくるために、生成AIに出した校正指示の具体的な内容をご紹介します。そして、検証作業をスムーズに進めるために生成AIをカスタムしたので、その方法もお伝えします。検証に使用した生成AIは、Google Gemini Advanced(有料版)です。
AI翻訳しやすい日本文を簡単につくる方法を探る(これまでの記事)
(1)新年の挨拶用スピーチ原稿の修正
(2)取説にありそうな日本文は、どのようにチェックをしてくれるか
(3)生成AIへの校正指示の具体的な内容とカスタム化(今回)
GeminiをカスタマイズできるGemとは
Gemは、Geminiをカスタマイズして、自分が作成したカスタム指示に従って挙動するようにできます。通常、チャット形式で生成AIを使用するときには、問いかけをするたびに生成AIに対して、どのようなことをするのかの指示を入力する必要があります。今回は、同じ指示内容で様々な日本文を変換して試したかったので、どのような動作をさせるのか、Gemを使用して、あらかじめ指示を出しておき、例文の入力だけで、結果が得られるようにしました。Gemは、Geminiの有料版、Gemini Advancedで利用できます。
Gemの作成は、GeminiのメニューにあるGemマネージャーの中で作成できます。

Gem作成に必要な入力項目は、作成するGemの名前とカスタム指示で、主な用途や機能、どのようなスタイルの回答にしたいかなどをテキストで入力します。

記入したカスタム指示の内容は、Geminiを使用して書き換えることもできます。まずは、どんなことをしたいのかだけ記入して、Geminiによる変換を行い、書き換えられた結果を見て、必要に応じて追加修正することで簡単にカスタム指示を作成できます。プロンプト作成も生成AIを使用して作成する感じですね。

Gem がチャットで参照するファイルを追加することも可能です。(今回、この機能は使用していません。)

入力した内容による挙動確認は、プレビューで確認できます。

カスタム指示の編集が終わったら保存して完了です。これでGeminiをカスタマイズしたGem「AI翻訳しやすい日本文作成」が完成です。実際に使用してみて、意図した動作でなかったときなど、カスタム指示の内容はいつでも修正できます。

カスタム指示の内容
カスタムする校正指示の内容はこれまでこのコラムでも紹介してきた、AI翻訳から意図した結果を得るために簡単にできるワンポイント(詳細はこちらへ)で紹介した内容をベースに以下のように指示しました。
実際の動作
入力した文に対して、修正文だけが表示されています。

カスタム指示の修正
実際の動作で見ていただいたように、入力文に対して修正文だけを表示するようにしていますが、入力文に対して、どこを修正したのか、修正した理由も示すようにカスタム指示を修正します。
修正後の動作
指示通り、入力した文の修正箇所や理由を説明するようになりました。

まとめ
Googleの生成AI GeminiのGemにカスタムの指示を出して、「AI翻訳しやすい日本文作成」をするカスタム生成AIを作成しました。期待する動作ではない時には、カスタム指示を修正することで挙動を変えることも確認できました。
自分が作成した文のレビューを誰かにお願いしなくても、自分が必要なときに、自分がチェックしたい箇所を何度でも、チェックできることは、ツールを使用する利点の一つかと思います。時間を節約し作業を効率的に進められるように、生成AI活用のヒントになりましたら幸いです。






