執筆時のAI活用で
翻訳しやすい日本語をつくる
株式会社情報システムエンジニアリング
若林 夏樹

新着記事
-
執筆時の生成AI活用:自分流に書いた後で用語表記ルールに沿って校正する ~ GemでGoogle Geminiをカスタマイズ ~
通算 第52号 執筆作業に生成AIを活用できないか検証します。今回は、用語変換テーブルを生成AIに読み込ませて正しく校正できるか確認します。 取扱説明書やサービスマニュアル制作は、用語の指定など制作スタイルガイド等に則って制作します。執筆時に自分が普段使う用語で執筆した文を、作業の終わりに制作スタイルガイドに則った修正が… -
執筆時の生成AI活用:校正ルールに基づいた校正にチャレンジ ~ GemでGoogle Geminiをカスタマイズ ~
通算 第51号 執筆作業に生成AIを活用できないか検討します。今回は、執筆した文書を「校正ルールに基づいた校正」にチャレンジします。生成AIを使用して、表記ガイドライン等に基づいた修正ができれば、執筆時にはガイドラインをあまり意識しなかったとしても、ガイドラインに沿った文書をストレスなく簡単に作成できるようになります。 … -
生成AIへの校正指示内容とカスタム化 – AI翻訳しやすい日本文を簡単につくる方法を探る(3)
通算 第50号 今回は、AI翻訳しやすい日本文を簡単につくるために、生成AIに出した校正指示の具体的な内容をご紹介します。そして、検証作業をスムーズに進めるために生成AIをカスタムしたので、その方法もお伝えします。検証に使用した生成AIは、Google Gemini Advanced(有料版)です。AI翻訳しやすい日本文を簡単につくる方法を探る(こ…
ピックアップ記事
関連記事のご案内
AI翻訳活用コラム
事例発表紹介
FAQ – 執筆時のAI活用で、翻訳しやすい日本語をつくる
- [2021.1] 翻訳前に日本語原文をチェックする理由は何ですか?
-
原文のあいまいさや間違いは、翻訳結果に反映され、誤訳や意図していない翻訳結果となる場合もあります。本来、同じ意味を表すはずの原文が、翻訳により間違った情報を伝えかねません。そこで、以下のような点を翻訳前に修正することで、原文の精度を向上させます。
- 使用している用語の誤り
- 用いられている表現の誤り
- 構文の誤り など
- [2021.1] リリース後の原文に修正が必要な場合、全翻訳が必要ですか?
-
必要ありません。修正があった箇所だけAI自動翻訳で翻訳するという方法があります。チェック作業も修正箇所のみとなり、必要な作業に集中することができます。
- [2021.1]執筆時に活用するAI自動翻訳の導入は、どのように進めればよいですか?
-
執筆時にAIを活用することを目指して、段階的に導入を進めるステップをご紹介します。
ステップを踏むことで、既存業務への影響を抑えながら進めることができます。– ステップ0 AI自動翻訳をどこで成果をあげるのかを明確にする
まずはフォーカスを絞り、集中することが大事になります。執筆時に使うのか?翻訳業務の効率化に使うのかでは、目的が異なり評価する項目も変わってきます。そして、実際に既存ドキュメントの一部を、AI自動翻訳で、日英翻訳、さらに英日のリバース翻訳をしてみて、現在の状況を確認することも大事です。– ステップ1 ⾃社の要求に合う、翻訳モデルを構築する
最初のステップは、⾃社の要求に合うAI⾃動翻訳の翻訳モデルを構築しましょう。これまでの翻訳実績と、⾃社の⽤語をAI教師データにして作成した翻訳モデルを作成します。– ステップ2 作成した翻訳モデルを翻訳業務で活⽤する
翻訳業務で活⽤を開始します。繰り返し使⽤する中で出てくる課題は、再学習させることで、精度を向上させます。– ステップ3 執筆時にAI⾃動翻訳ツールを活⽤
実際に執筆時に、AI自動翻訳を活用開始します。⾃社の要求を満たす翻訳エンジンを使い、⽇英翻訳。翻訳された英⽂を使って、リバース英⽇翻訳し、意図した意味になっているかを日本語で確認しまんす。こうすることで、翻訳エンジンに耐えうる⽇本語原⽂に修正しながら、執筆作業を進めることが可能になります。
企画運営:株式会社 情報システムエンジニアリング