中村哲三– tag –
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“first floor”って何階なの?! – アメリカ英語とイギリス英語の使い分け
"first floor"って何階なのとお尋ねしておきながら恐縮ですが、まず機械翻訳(AI翻訳)でもアメリカ英語とイギリス英語の使い分けを意識する必要があるというお話から始めさせていただきます。 アメリカ英語とイギリス英語の使い分け これまでに、日本の... -
1文章中の主語について ~ 翻訳品質を考える前に~
機械翻訳を使って翻訳していると、何の脈絡もなしに主語が入ってきたり、その主語がほかの人称の主語と入れ替わったりします。なぜこんなことが生じるのでしょうか?「より一般的な」文章を使って、AI翻訳の問題点を実際にAI翻訳機で検証していきます。 ... -
日本文の論理性と固有名詞 ~ 翻訳品質を考える前に ~
この二年間ほどMT翻訳のコラムを進めてきました。今回は、MT翻訳活用のポイントのおさらいをしたいと思います。 日本文の論理性と固有名詞(用語) 英文は、論理のつながりで表現しますので、日本文ではあまり気にならないような非論理的な文や論理が飛... -
Q. 原文を翻訳しやすくするために注意することは?
A. 英文ライティングのガイドラインであるASD-STE100シンプリファイドイングリッシュでは、単語に意味的、品詞的な制限を設けることで文の意味を一義に解釈できることを追求しています。原文を翻訳しやすくするために、ほかの言語でも同様の作業が必要と... -
Q. 文を短くすれば、翻訳しやすくなりますか?
A. 短い文が翻訳しやすいとは限りません。たとえば、以下の5語で書かれた英文を日本語に翻訳し、翻訳しやすいのか具体的に見ていきます。 [原文] Time flies like an arrow. [翻訳例] 時間は矢のような速さで過ぎていきます。ことわざの「光陰矢の如し」... -
Q. 用語や文を一義にしか解釈できないようにするとは?
A. 書き⼿の意図と読み⼿の理解が⼀致できるようにするために、原文を⼀つの意味にしか解釈できないようにすることです。人が翻訳するにしても機械が翻訳するにしても重要なことで、ライティングでよく言われる一文一義ということですね。 AI翻訳活用FAQ ... -
Q. わかりやすい文を書けば、翻訳しやすくなりますか?
焦点が異なるので、わかりやすい文が翻訳しやすい文になるとは限りません。わかりやすい文とは読み手が内容を容易に理解できる文です。しかし、翻訳しやすい文とは、書き手が意図したとおりに人や機械が文構造を分析でき、用語や文を一義に解釈できる文で...