1.課題:AI翻訳導入を阻む「3つの壁」
「AI翻訳は便利そうだ」と誰もが感じています。しかし、いざ「業務で使う」となると、業務文書の多くは機密情報であり、特にトリセツ制作に関わるのであれば、以下のような懸念が頭をよぎるのではないでしょうか。
壁1:セキュリティの壁(情報漏洩のリスク) 「無料のWeb翻訳サービスに、リリース前の製品情報を入力するなんて、絶対にあり得ない」。これは当然の判断です。入力したデータがAIの学習に使われ、いつどこで機密情報が漏洩するとも限らない。このリスクこそが、導入を阻む最大の壁です。
壁2:コストの壁(使った分だけかかる費用) 「AI翻訳は、1文字=〇円という従量課金制が多い」。これでは、コストが青天井になるのが怖くて、気軽に試すことができません。特に、大量のドキュメントを扱う現場では、「いったいいくらかかるんだ」という不安が先に立ち、導入の稟議(りんぎ)も通りにくいのが実情です。
壁3:品質の壁(ポストエディットの負担) 「AI翻訳の品質は上がったというが、結局、修正(ポストエディット)に時間がかかるのでは?」。品質が安定しないAIの訳文を直すくらいなら、最初からプロに頼んだ方が早い、という考え方も根強くあります。
2.解決策:AI翻訳を「安全な社内インフラ」として導入する
これらの壁を、すべて一気に解消するアプローチがあります。 それは、AI翻訳を「時々使う、外部の便利なツール」としてではなく、「社内の誰もが、いつでも、安全に使える『電気や水道のようなインフラ』」 として導入することです。
【セキュリティの壁への答え】 → 安全な専用環境
SYSTRANが提供するソリューションは、機密情報を一切外部に出さない 「オンプレミス(自社サーバー)環境」 や、入力データをAIの学習に一切利用しない 「セキュアな専用クラウド」 での構築が可能です。 これにより、情報漏洩のリスクは完全にゼロになります。
【コストの壁への答え】 → 固定料金制
SYSTRANは、利用量に応じた従量課金ではなく、 「年間の固定料金制」 を採用しています。 これにより、コストを一切気にすることなく、「好きな時に、好きなだけ」AI翻訳を使うことができます。社員が翻訳のたびにコストを心配する必要は、もうありません。
【品質の壁への答え】 → まずは「修正不要な文書」から
最初から、完璧な品質が求められるトリセツ制作に使う必要はありません。 まずは、海外支社との 「社内メール」、海外の競合他社の 「Webサイトの調査」、内容がざっと分かれば良い 「社内資料のドラフト作成」 など、ポストエディットが不要な業務から使い始めるのです。
3.結論:AI翻訳は、リスクゼロで始められる
AI翻訳の導入は、何も「トリセツ制作」という一番難しいゴールから始める必要はありません。 まずは 「コストも、セキュリティリスクもゼロ」 の社内インフラとして導入し、社員全員がその圧倒的な利便性を体感するところから始める。これこそが、AI翻訳の活用に向けた、最も賢く、完璧なスタートラインです。
新しい「仕事の進め方」を検討しませんか?
【今の仕事の進め方】
リスクを恐れ、AI翻訳の導入をためらい、多くの時間を手作業の翻訳や情報収集に費やしている。
【新しい仕事の進め方】
セキュリティとコストが担保された社内インフラとしてAIを使いこなし、日々の業務効率を劇的に向上させている。
4.「安全なインフラ」としての信頼性は、グローバルな公的機関が認定
AI翻訳の「セキュリティ」は、今や国家レベルの選定基準となっています。 SYSTRANのソリューションは、世界で最も厳しいセキュリティ基準を持つ組織の一つである米国防総省(DOD) からもその技術力と安全性が認められ、TSMで「Awardable」に認定されました。
なぜ、彼らがSYSTRANを選んだのか。その理由は、まさに皆様が懸念されている「セキュリティ」と「信頼性」への完璧な答えです。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
<多言語での情報提供基盤の構築を>
シストラン社は、1968年に世界初の自動翻訳開発企業として米国カリフォルニア州サンディエゴ市で創業されました。1986年に、本社をフランス・パリ市に移転し、2019年には、国内のお客様をサポートするため、日本支社を設立しました。これまでのイノベーションとして、世界初の「オンライン翻訳ポータル」や、ハーバード大学と共同で世界初の「ニューラル翻訳システム」を開発しました。シストランが提供するAI翻訳ソリューションは、米国政府をはじめとする各国政府や国際機関、また、フォード社、アドビシステムズ社、ファイザー社といった世界をリードする大手グローバル企業でも多数採用されています。
デモをご希望の方は、こちらからお問い合わせください。
<次回予告>
安全でコストも心配ないインフラは手に入りました。 しかし、Webブラウザの翻訳画面とWordやExcelとの間で「コピペ」を繰り返していては、本当の効率化は始まりません。 次回は、あなたが普段使っているツールから、AIを「直接」呼び出す方法についてご紹介します。どうぞお楽しみに。
オンプレミスAI翻訳環境の構築
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企画運営:株式会社 情報システムエンジニアリング 協力: シストランジャパン 合同会社







